大人のジャズファンになりたければ

大人のジャズファンになりたければ

「大人のジャズファンになりたければ,文男チャンを聴きな」
そんな言葉に誘われて。
木曜日の仕事帰り,渡辺文男トリオのライブへ行ってきました。

文男チャンはハードバップ頑固一筋,日本を代表するベテランドラマー。
ナベサダこと渡辺貞夫氏の弟さん。
先日の吉澤はじめGroupドラマー本田珠也氏の叔父さんでもあります。

Personel
■渡辺文男(ds)
■吉田圭一(pf)
■佐々木悌二(b,cello)

会場はジャズスポットLileth(リレット)。
女性ジャズヴォーカリスト,リレットさんのお店。
窓から繁華街中心の公園が見下ろせる素敵なロケーションです。
グランドピアノ,ウッドベース&チェロ,そしてGretschのドラム。
PAを最小限に抑えたアンプラグドな音。
やっぱりグランドピアノの響きは素晴らしい。

演奏はアルバム『ALL of US』からの曲が中心。
1stはサド・ジョーンズ「Bitty Ditty」からスタート。
「Round About Midnight」ピアノソロが美しい。ジャズは夜の音楽だなぁと思った。
2ndではスティーブ・アレン「This Could Be The Start Of Something」など
佐々木さんのチェロをフィーチャーした曲が珍しい。
客席から「One Song!」のかけ声に応え,アンコールでは文男氏がヴォーカルを。
My Funny Valentine!
まるでパリのシャンソン歌手のよう。艶のある歌声にシビレました。

僕はジャズライブのステージ間の休憩時間が大好きです。
笑ったり酔っぱらったり,暖かい時間をみんなで共有している気がする。
お隣に座ったご夫婦と世間話。
ジャズ喫茶Paragon(パラゴン)を擁す串木野市からのお客さん。
「あなたパラゴンでよく見かけるわね」と声をかけられました(笑)
お洒落で粋なふたり。憧れます。

そのパラゴンのマスターのキュートな娘さんもいらしていました。
やっぱり小さい頃からジャズを聴いて育ったの?と尋ねると,
子どもの頃は店に入ることを禁じられていた,雰囲気に合わないから,と。
仕事に対する強いこだわりを感じさせます。
マスターは家に帰るとジャズを聴かず珈琲も淹れないのだそう。
村上春樹「国境の南,太陽の西」みたいですね。
その気持ちはとても分かる気がします。

今週はじめは4,000kmくらい移動していたので週末はゆっくり2泊3日レコードの旅。
買い込んできた盤をまったりと。


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