Oscar Niemeyer

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Oscar Niemeyer

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「教養や既存の概念,ルールに縛られた建築を私は信じない。建築は夢が作り出すものだ。美の探求である。形態が良ければ,おのずと独自の美が備わる。世界にとって必要なものである自由は,私達の行動,姿勢,そして作品の中にもなければならない。技術に基づき美を探求する。それが私達の目的だ」
「私は人工的な直線には興味がない。私が魅せられるのは,自由に流れるような感覚的な曲線である。私は曲線を発見する。故郷の山々の稜線に,うねる川の流 れに,空に浮かぶ雲に,そして私が愛してやまない女性の体の線に。曲線が全宇宙を形づくっているのだ。アインシュタインの曲線的な宇宙を」
Oscar Niemeyer (1907-2012)

個人的に最も敬愛する現代建築家のひとり,オスカー・ニーマイヤー。
2012年に104歳で亡くなった彼の回顧展が,東京都現代美術館で開催されます。

会場構成を担当するのは,妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット「SANAA」。会場には大小の模型が並び,壁面にはホンマタカシや二川幸夫による写真,ブラジル国外では初めて出品される長さ16メートルのドローイングを展示。ニーマイヤー建築のプロセスに迫るドキュメントフィルムも上映。

1950年代後半,ブラジルの高原地帯へ建築資材を空輸し,荒涼とした大地に人工湖を造り水を湛え,斬新な都市計画と建築により新首都ブラジリアを産み出す・・・。彼の壮大な作品群や思想の一端に触れる機会はとても貴重です。
僕もSANAAのトーク・イベントやギャラリー・ツアーに合わせて訪れる予定。

OSCAR NIEMEYER – The Man Who Built Brasilia
『オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男』
2015年7月18日(土) ~ 10月12日(月・祝)
[会場] 東京都現代美術館
[時間] 10時~18時(金曜~21時)
[休館] 月曜日(祝日は開館)
[料金] 一般1,100円 大学生800円
www.mot-art-museum.jp

Oscar Niemeyer / オスカー・ニーマイヤー
1907年12月15日,リオデジャネイロで生まれる。リオデジャネイロ国立芸術大学建築部を卒業後,ルシオ・コスタの設計事務所に勤務,この時代にル・コルビュジエとも出会う。45年,ブラジル共産党に入党。その後クビチェック大統領からブラジルの新首都の設計を依頼され新首都計画コンペを編成,審査委員会委員としても参加。57~58年に新首都ブラジリアの議会議事堂などを設計。67年にパリへ移住。フランスでの建築活動の許可を得る。88年にプリツカー賞を受賞。2012年,リオデジャネイロで104歳にて死去。

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