ZEK TRIO

ZEK TRIO

思えば60年代後半から70年代にかけてのROCKは,今聴いてもまったく輝きを失わない奇跡のような楽曲が目白押しだった。色々聴いてきたが結局この年代の音楽以上のものは出てくることは,ないだろうと思っていた。ところがである。ここにまったく予想もしなかったJAZZのフィールドから,その信仰を覆すグループが登場したのだ。バンド名はZEK TRIO。演奏する楽曲はLED ZEPPELINのレパートリーのみ。メジャーな楽曲はもちろん,ともすれば聞き飛ばしてしまいがちな地味な楽曲まで,オールマイティに演奏され,さらに LIVEごとに楽曲の展開が異なり,毎回毎回なにが起きるかわからない実にスリリングな演奏が展開される。しかし,やはり驚愕すべきは,原曲の魅力を損なうことなく独自の世界に昇華させる3人の演奏能力の高さであろう。清水くるみのピアノはその華奢な手先からは想像もできないパワーに加え正にフレーズの宝庫!としか言いようのない即興性で,本家のジミー・ペイジのギターもロバート・プラントの咆哮もすらしのぐ攻撃的でいて決して歌心を忘れない繊細な演奏を繰り広げる。それを支える米木康志のベースはJ.P.ジョーンズさながらに着実にZEK3の音空間を支えていく。そして,本田珠也のドラムスは正に圧巻!これはLIVEに足を運んで実際にその凄みを肌で感じてもらうしかないであろう。「FOUR SRICKS」のドラミングを聴かなければ一生後悔することは必至だ。JAZZ?ROCK?否!これはジャンルを超越した,まさにZEK3にしか成しえない孤高の世界。実に実に・・・劇的にプログレッシブだ!
藤井康介(70年代ロック及びブリティッシュロック愛好家)

ハードロックなんて聴き飽きたと。ジャズもひと通り聴いたと。そんな怠慢な僕に届く,衝撃の新事実。レッド・ツェッペリンの音楽は,まだ完成していなかった。ZEKトリオのライブに行けば,そこで完成する。『お前は現在進行形か?』突きつけられる問い。立ちはだかるグルーヴ。しかし,ただ歓びにうち震えました。闘う姿勢と,充分な武器。レッド・ツェッペリンと決闘する資格は,このトリオにしかない。僕は現在進行形か?それを確認するためにも,この闘いは見届けたい。とりあえず,準備運動ならびに胃洗浄のうえで臨みたい。
森智(鹿児島Corner Pocket店主)

ZEK TRIO / KYUSHU TOUR Spring 2010
Personel
清水くるみ(Pf)
米木康介(B)
本田珠也(Ds)

■2010.04.11(Sun)
[会場] Bass-Line (Kagoshima)
[開場/開演] 19:00 / 19:30
[前売/当日] 3,800円 / 4,300円 (1ドリンク付)

■2010.04.13(Tue)
[会場] Paragon (Kushukino)
[開場/開演] 19:00 / 19:30
[前売/当日] 4,000円 / 4,500円 (焼酎飲み放題)


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