カウンターに並んでグラスを傾けながら「この人のこともっと知りたいなあ」・・・そんなとき。僕からよく尋ねる質問があります。「あなたにとって生涯最高の音楽アルバム,映画,本って何ですか?」

会話の流れがそっちへ向かったら口説かれてると思ってください。男女関係なく(笑)深く考えちゃダメ。即答でお願いしますね。仕事や趣味や生い立ちを語ってもらうより,この3つを知るだけでその人となりがダイレクトに伝わってくる気がします。質問をぶつける相手はマニアックな人に限られるので,その答えは異色で多彩。吉澤はじめ,松浦俊夫両氏の答えは特にスリリングでした。

僕自身の場合,本でも映画でも音楽でも,素晴らしいなぁ~と思う基準はひとつです。「うん,この中に人生がある」と感じさせてくれること。
膨大なレコードの山からひとつ選び出すのは至難の業ですが・・・自分にとっての最高の音楽アルバム,棺桶&無人島(へ持って行きたい)ミュージック。
それは,クリス・レア『オン・ザ・ビーチ』(1986)です。

onthebeach

優柔不断で浮気っぽい自分。でもこの一枚だけは唯一無二で孤高の存在。きっと僕はクリス・レアという人間そのものが大好きなんだと思います。「個」を重視する姿勢とか,無類のフェラーリマニアなところとか。
クリスの内省的な歌詞とビター・ヴォイス,そして愁いを帯びたスライドギター。マックス・ミドルトンのフェンダーローズで心の芯までとろけてしまいます。アルバムにまつわるよもやま話は是非カウンターにて。

CHRIS REA / On The Beach

映画と本のベスト1はまたいつか・・・