建築家「吉村順三」特集
- 2005年 11月 27日
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カテゴリー : architecture
オスカー・ニーマイヤーが中心的に設計を手掛け(正式には建築家国際委員会設計),1953年に完成したNYの国連本部ビル。
完成から半世紀を経て,かなり老朽化が目立ってきているようです。
漏電によるぼや騒ぎがあったり,総会が雨漏り(!)で延期されたり。
空調システムは建設当時のままで,断熱材として使用されたアスベストまみれの施設もあるとか。
情報化のための設備も充分に確保できていないそうです。
ヒッチコックの映画『North by Northwest(北北西へ進路を取れ)』のファーストショットで燦然と光り輝く大理石とガラスの外装も,一皮剥けば「古びた遺産」と化しているのか・・・
建物の老朽化と,現在の国連の存在そのものが,まるでリンクしているようにも感じられます。
ロックフェラー一族が提供した土地に建っているというその出自にも複雑な気持ち・・・
大規模な改修計画が予定されているそうですが,半世紀前の思想をしっかり受け継いだリコンストラクションを是非お願いしたい。
そして,丹下の愛弟子,槇文彦氏設計による新国連本部ビルにも大いに期待してます。
今年4月8日に86歳で亡くなった建築家・清家清氏の回顧展が,東京汐留の松下電工ミュージアムで開かれています。
代表作かつ自宅でもあった「私の家」(’54年)が実物大模型(!!!)として再現されています。
今年相次いで逝った日本建築界のふたりの巨人,丹下健三と清家清。
3月に亡くなった丹下氏は,五輪や万博そして海外の都市再開発などの「国家的プロジェクト」を数多く手掛けた反面,住宅設計は自邸やハナエモリ邸などごく僅か。
清家氏は代表作「私の家」に象徴されるように,人の暮らを見つめ続けた「小住宅建築の雄」でした。
「モダンというのは『虚飾がないということ』ではないでしょうか」という言葉には,氏の思想が強く顕れています。
「国家の代理表象」と「個人生活者の視点」・・・
このふたりの巨人は相反するようでいて,しかし近代的建築デザインを日本の伝統的な手法と混成する点においては,同じ発想を共有していたとも言えます。
「死者とともに生きよ」。これは建築の歴史の教え。
丹下健三氏の回顧展も,いつかどこかで開催されるのでしょうか。
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