2013年9月にbasis recordsとHMVから限定販売されたindigo jam unitカバー・アルバム第3弾『impression』。前2作と異なり,ボーカル・ゲストなしのインストゥルメンタル。メンバー4人の選曲を見るとそれぞれの好みがよく分かります。プロデューサー立岩氏のセレクトも2曲。僕がピアノを習っている鬼講師へラフマニノフ「ヴォカリーズ」カバーを聴かせるとかなり驚いていました(笑)。みなさんもぜひ原曲と聴き比べてください。
こちらは僕がよくかける Nina Simone – See Line Woman (Masters At Work Remix)
indigo jam unit “impression”
(2013.09.25)
01. See line woman
1964年のBroadway Blues Balladsに収録されたこの曲。元々,アメリカの南部で子供たちが歌っていたトラディショナルソングだそうです。Nina Simoneの音楽には独特な深い土の匂いがあって,Jazzのルーツのさらに根っこの部分を感じます。(清水勇博)
02. Spank A Lee
このハービーハンコックが創り上げた,ファンクとクールなジャズがかけ合わさった「ジャズファンク」の世界に衝撃が走りました。そして,なんといってもベーシストのポールジャクソン!僕の原点はここでした。(笹井克彦)
03. Silverflame
デンマークの3ピース・ロックバンドDizzy Mizz Lizzy。本国で25万枚,日本でも10万枚のセールス(そのうち5枚以上は僕が買ってます)を記録した,94年リリース1stアルバムからの,美しくて力強い1曲。ツアー中の車内でかけすぎて,メンバー全員が半ば強制的に覚えてしまい,結果,みんなファンになりました。(立岩健一)
04. Vocalise
もとは声楽曲なのですが,ピアノやバイオリンなどの様々な器楽曲に編曲されているので,大学時代に弾く機会がありました。ラフマニノフの曲の中でも特にメロディーが綺麗でよく聴いていました。(樽栄嘉哉)
05. Give It Away
みんな聴いたことがある?Red Hot Chili Peppersの名曲。学生の頃CDウォ–クマンでよく聴いてました。サビの「Give it away」の連呼がとっても印象的な曲ですが,ベースラインもとてもカッコいいんですよね。(立岩健一)
06. Sabor A Mi
メキシコのシンガーソングライター,Alvaro Carrilloが1959年に発表したボレロの名曲。タイトルは直訳すると「私のテイスト」。『長いあいだ一緒に過ごしてきたから,あなたには私のテイストがしみこんでいるわ』といったところでしょうか。たくさんのアーティストに歌い継がれているこの名曲を,落ち着いた雰囲気で,心をこめて演奏しました。いかにもラテンらしい,熱~い愛の歌を、世界初(?)のワルツバージョンでお楽しみいただけたら嬉しいです。(和佐野功)