鮮烈な朱色。indigo jam unitオリジナル・アルバム3枚目『REALism』。僕が初めて手にしたインディゴ作品はこれでした。場所は渋谷のDance Music Record。孤高のジャズ・レーベルThree Blind Miceぽい雰囲気だな・・・と感じたことを憶えています。初回限定盤へのDVD添付もこのアルバムからスタート。
極太ウッドベース,印象的なメロディーを奏でるピアノ,豪快なツインドラムで,全国各ライブ会場で話題沸騰中のindigo jam unit,3rdアルバム完成!本作もすべてオリジナル楽曲,一発録音,クリック,ダビング,修正,一切なし。さらに繊細かつ豪快,美しさと力強さが共存したリアリティーある作品。
「70年代の日本にはスリー・ブラインド・マイス,トリオ,イースト・ウィンドなどの素晴らしいジャズ・レーベルが存在した。今,そうした匂いを最も感じさせるバンドの一つがインディゴ・ジャム・ユニットではないだろうか。このアルバムにはダークで荒々しいまでの力強さとリリカルで切なくなるような美しさが共存し,それがらせん状に上に向かって伸びていく,そんなイメージがある。」(小川 充)
「今の所文句なしにブッちぎりで日本史上初・最高峰のグルーブ感とタイム感と明確なコンセプトと抜群のセンスと・・その上稀に見る高度な演奏能力を同時に持ち合わせているこのカルテットについて,今さら僕がどうのこうの言ったところで果たしてなんの役に立つのか全く理解不能だが・・・にしても正直ビックリした・・・日本にこんなカッコいいバンドがいたんだ。決してこれ見よがしでない,あくまでも普通に,そしてさりげなく醸し出す4人のミュージシャン・シップが伝わってくる「空気」そのものにこんなにも好感が持てる・・・ということ自体が本当に珍しい。彼らのことを知らないでいたら大変なことになるところだった。」(沼澤 尚)
indigo jam unit “REALism”
(2007.12.05)
01. AdrenaLin
アドレナリン放出!爆裂リズム隊によるヘビー・ファンク・グルーヴ!
02. Switch
ドラマーのスイッチオン!ラテンフレーズから軽快な4ビートへスイッチ。
03. Hyo-Ten
「氷点」。冷たくて、力強い氷の世界を表現。
04.Matador
闘牛士のテーマ。勇ましいフレーズが特徴的なラテンジャズ・トラック。
05.Buffalo
力強く突進するバッファローをイメージした,激太ファンク・チューン。
06. REN
「蓮」。花言葉は「遠くに去った愛」。
07. Tsui so
切なくもほほえましい若かれし日々を「追想」。
08. Sphinx
「スフィンクス」。オリエンタルなメロディーと,後半の豪快なツインドラムが聴き所。
09.LEON
霧の濃い街を,主人公が重い過去を背負って歩く,映画のワンシーンをイメージ。